突然の連絡は昔から良かった試しなし!?
長年、音信不通だった同級生から、突然、連絡があったときは気をつけたほうが良い。
良くて保険の勧誘、悪ければ宗教かマルチ商売へのお誘い、「オレオレ詐欺」の可能性だってある。
明大明治 OBで45歳だったとしたら、それに、もうひとつ恐ろしいことが加わる。すなわち総明会幹事学年への誘いだ。
懐かしさも手伝って、その場の雰囲気で参加を約束してしまうと、色々な意味でたいへんな 1年が待っている。
同級生はもちろん、かつて恐れていた先輩に会うこともあるだろう。45 才で最年少という奇妙な場所は最初はとても居心地が悪い。
しかし同期・先輩方に支援されながらの 1年間の活動で、我々は明大明治の「人間教育」の素晴らしさを知り、この濃い人間関係を体感することで、母校で育ったありがたさを知ることになる。
誰が決めた? 45歳幹事学年制度
ところで、なぜ 45歳で幹事学年なのか? さまざまな会合で聞かされてきた言葉は、「 45歳だと仕事も子育ても一段落する頃だから」というものだが、現実は45歳ではまったく、落ち着いていない。会社員であれば、仕事は現場と管理の両方を担う時期で「超」多忙。子供だってまだ手のかかる時期、という人も多い。
気になって調べてみると――、 50周年記念誌には、こんな一節がある。
「昭和54年第15回同窓会は、正式に 『幹事学年制』が実施された記念すべき年になった」と。
ちなみにこのときは昭和17年卒が担当、55歳が幹事学年だったのだ!
そして「この後は、指名制という形で幹事学年制が継続し、現在に至っている」と明記されており、昭和55年からは28年卒⇒31年卒 ⇒30年卒 ⇒32年卒 ⇒ 36年卒 ⇒ 33年卒という形で指名され、以降は1年後輩に引き継がれる現在の習わしが続いている(例外あり)。
つまり、幹事学年=45歳というのは結果論で、「落ち着く年齢」という説明は、後付けということになる。
青春再び! 蘇りしあの熱き日々。
「大人の文化祭」「人生と人間関係の再構築」の言葉に嘘はないだろう。
あの文化祭の準備のような時間の過ごし方を、まさかこの年齢でもう一度味わうことになるとは思わなかった。
もしあなたが、まだ幹事学年を経験していないのなら、そのときが巡ってきたときは騙されたと思って積極的に参加した方がいい。一文の得にもならないのは間違いないが、人生の巡り合わせの不思議さを知ることになるだろう。
でもやっぱり、こんな経験は一度きりでいい。
2015年の引継ぎ式の様子。45才で最年少という、稀有な世界に足を踏み入れることになる
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