平均点 40点はまずくないか?
3学期の期末テストが終了し、最終的に1教科でも赤点(40 点未満)となれば、悲しい現実が待っている。進学できない=留年することになる。
多感な高校生にとって、留年や大学推薦取り消しは厳しすぎる現実だが、そもそも普通に勉強していれば、なかなか赤点など取れるものではない。
それでも当時、毎年かなりの赤点取得者が出てしまっていたのは、それなりの理由もあった。「とてつもない難解なテストを出す先生」の存在があったからだ(どのくらい難しいかは、コラム内の問題を参考にしてほしい)。
ある教科では、ドラえもんの「のび太」の答案のような点数が続出。平均点が赤点になるという、過酷な時もあった。
自信を持てば軽くクリアできる!?
そんな過酷なテストを潜り抜けるには、綿密な計画が必要となる。
当時、試験は 計7回、つまり合計で280点を取れば良いことになる。不安の残る教科は、「あと何点必要」ということを計算・認識し、ときには他の教科を捨てて、不安な教科に賭けるくらいの心構えも必要だ。
そして最も大切なのは、自分が落ちるイメージは決して持たないことだ。ギリギリのラインで何度も潜り抜けてきた人たちの共通する言葉は、「落ちるイメージはまったく持ってなかった」というもの。不安や自信のなさは、足元を掬われるもととなる。
不思議なもので、ポジティブ・シンキングな人は、危機的状況にも動じずに、ごく普通に進級・進学を勝ち取っていた。
落ちても気にするな人生は長いぜ!
なお、不幸にも留年したり、大学推薦を受けられなかったりしたからといって、自暴自棄になったり、自信を失ったりしてはいけない。
長い人生の中では、ほんの小さな出来事だ。ドロップアウトしてしまった人たちの、その後の人生を追いかけると、意外と大活躍している。明治より難関大学に行った人、開業して社長になった人、生徒会長になった人などなど、それぞれ活躍している人が目立つ。
大学に行けば、留年・浪人など当たりまえ。明治中学・高校に入れたというだけで、十分、胸を張って生きるべきなのだ。赤点やドロップアウトなど、時が立てば「男の勲章」へと変わるものだ。
<コラム>
この問題解いてみろ!
最も難解なテストを出す人の1人が、化学の山脇信彦先生だった。どのくらい難解か、当時の試験問題から出題してみよう!出来なかったやつ、卒業証書返せ~。
■問題:物質の活性化エネルギーが今より小さかったらどうなるか説明せよ。 答えは27ページで!
▲山脇先生は超難解なテストを出しておきながら、最後は辻褄をあわせてくれる、不思議な優しさのある先生だった
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